【占い師インタビュー】双葉 羽美（ふたば ばんび）先生

人気占い師の素顔に迫る、FACE占い師インタビュー。
クォーレ所属プロ占い師のプライベートや占いへの思いについて質問します。

「昔は占いなんて、大嫌いでした」

ふんわり柔らかな京言葉を聞いているうちに、肩の力も抜けていく。

京都在住の双葉羽美先生が、過去に「占いが大嫌い」だった理由とは？

紆余曲折を経て占い師になるまでの道のりについてお聞きしました。

先生と占いとの出会いについて教えてください。

母が何かのおまけで貰ったタロットカードが家にあって、小学生くらいの頃からなんとなく触ってたんですよ。

説明書を読みながら。そのタロットで友達を占ったら「当たってる！」って喜ばれたんですね。

でもいろんな子から立て続けに「当たる」と言われるようになったら、気持ち悪くなっちゃって。

自分ではわからへんのに、「当たる」と言われるのって怖いじゃないですか。

「占い、嫌だな」と思ってしまった。

それで中学生のときに、タロットを封印したんです。

その後、20歳くらいのときかな。
喫茶店のママさんが「占い得意やから観てあげるわ」と言ってきたんです。

断ったんだけど無理やり鑑定された挙げ句、「あんたみたいな人、嫁にいらんわ！」って。

そのせいで一層占いが嫌いになりました（笑）。

その後、どんな経緯があって「占う側」にまわったのでしょう。

学校を卒業した後は、いろんな職業を経て介護福祉士になったんです。

15年以上それを続けたあたりで、「うん、次に行こう」とふっと思って。

じゃあ次は何をしようかなと考えて、職場の同僚に「何が向いてると思う？」と聞いたら「占い師」って即答されたんですね。

「言葉に説得力があるから」って。

確かに人の話を聞くのは好きだし、てこでも動かない利用者さんを最終的に動かすのはいつも私、みたいな実績はあった（笑）。

そこで初めて、「そういえばタロットやってたな」って思い出して。

そこからカルチャーセンターの講座を受けたり、師事する先生を探したりして、占い師になるために動き始めました。それが39歳のときかな。

使用占術について教えてください。

「普通」の枠に収まりきっていなかった、ということですか？

そうそう。私、悩まへんのですよ。

一度決めたら、その後にどんだけ問題が出てこようがまったく後悔しない。

あとは出てきた問題を、素直に受け止めていくだけだと思っているから。

今号の特集テーマは「第一印象」です。先生は第一印象をよくするために意識していることはありますか。

なるほど。では最後に、クォーレのお客様にメッセージをお願いいたします。

占いは、あなたが行きたい場所へ確実に連れて行ってくれるもの、ではありません。

もちろん、私は真剣に鑑定に向き合っていますが、未来がどうなるかは当人の意志が一番強いに決まっている。

だから依存しすぎず、判断材料のひとつとして上手に使ってください。

それと、私は相談してくれたお客さまには、ちょっとだけ「ひと笑い」してもらえることを常に心がけています。

「笑う」という行為って、心に余裕がないとできないんですよ。

それに笑ってちょっとだけスッキリすると、心に余裕もできてくるから。

少しでも肩の力を抜いて笑っていただけたら嬉しいな、と思いますね。

昔は占いなんて大嫌いでしたけど、今は天職だと思っています。

この先生に直接占って貰う