占い専門企業クォーレに所属する、プロ占い師の先生たちからの投稿や近況をご紹介します。
今回は、鮎河リリサ(あゆかわ りりさ)先生です。
鮎河リリサ先生からの投稿をご紹介
記憶の中の街角へ
ここ昨今のパンデミックと自粛解除の影響で、東京の各所も大きく風景が変わった。
ましてや、青春時代を過ごして、大人になって去ってから長年立ち寄らなかった街並みなど猶更だ。
ふと思いだし、昔を懐かしもうと立ち寄った街、芝大門。
地下鉄を降り、改札を出た瞬間に昔の駅の面影はもう無かった、
取り壊しと新築工事のせいで、地上に出る方法を探るのにほうほうのていである。
なにしろ何年ぶりだ。
階段を登り切った先に、もはや変わり果て、
思い出の片鱗もない街に呆然とする。
新人時代背伸びをして入った展望台のレストランのある高層ビル、学生時代にハマった洒落たデザインで貝殻にピラフを盛りつけたマーメイドランチがあるカフェバー。
工事中の幕のなか、粉塵と瓦礫に変わっていた。
気づけば見知らぬ新しい建物や店舗がキラキラと光っている。
何年も放っておいた昔の恋人に会いに来て、『もう遅い』と言われる男の気分だ。
~失われた時は戻らない~
とぼとぼと昔の記憶を頼りに歩くと、寺社の大門は変わらず、さらに歩みをすすめると、今も変わらない威容を誇る芝増上寺が見えた。
偉大なる信仰の象徴に変わらぬ愛を向けてくれる老父へ駆け寄る放蕩息子のように本堂へ駆け上がる。
静謐に包まれた厳かな本堂の広さと、悠久の時を感じる香の匂いに心が落ち着いていく。
『ああ、長い間来なくてごめんなさい、学生の時はいつもお邪魔してましたね』とつぶやく。
広大な境内の景色を眺め一呼吸。
増上寺の近辺のお世話になったお店の人たちにもう一度会いたいなと呟く。
時空が変わったわけでも奇跡が起きたわけでもない、が、私にとって魔法の瞬間。
行きの景色と、帰りの景色は違う、視点の錯覚、行きの道では見えなかったものが見える。
真新しい高層ビルの下、無くなったと思い込んだ串焼き屋のお店も、夫婦でやってるお弁当屋さんも、スポーツカフェもしっかりと健在だったのだ。
串焼き屋のカウンターに駆け寄り、懐かしいハチマキ姿に
『おじさん!久し。。。。ぶ。。。。。』あとは涙で声にならなかった。
『お嬢ちゃん!元気だったかい?今適当に焼き鳥焼くよ!』芝大門に威勢のいい声が響く。
※芝大門 鮎河が学生時代から社会人新人まで住んでた町です。
鮎河 リリサ(あゆかわ りりさ)
所属:クォーレ
知識と経験に裏付けされた鮎河先生の鑑定は、なによりお客さまの気持ちが最優先。
いま一番知りたいこと、いま必要なことを感じ取るセンスの鋭さに定評があります。
この先生に直接占って貰う
ここでご紹介した鮎河 リリサ(あゆかわ りりさ)先生は現役のプロ占い師。電話で直接占ってもらうことも可能です。
よりパーソナルで具体的な結果あなたが直接相談することで、鮎河先生はあなただけのために占い、あなただけのためにアドバイスしてくれます。
これはコンテンツでは体験出来ない、本物の占い師に相談する人だけの特権です。
電話での相談なら、交通費や移動時間もかからず、日本全国どこからでもご利用いただけます。
ぜひお気軽にお電話くださいませ。